秋の夕暮れは、少し特別な時間です。 日が落ちるのが早くなり、空の色がゆっくり
変わっていく季節。🌃
私たちには「きれいだな」と映る景色でも、認知症や精神障害のある方にとっては、
夕方の環境の変化が負担になりやすいことが、現場ではよく見られます。
いわゆる「夕暮れ症候群(サンセット症候群)」と呼ばれる状態です。
複数の要因が重なって夕方に症状が強まりやすいことが指摘されています。
今日は、認定介護福祉士として、ご家族が気づきやすいポイントと、安心につながる
寄り添い方をまとめました。
■ 夕暮れ症候群とは?
夕方になると、次のような変化が見られることがあります。
表情が曇る
落ち着かず歩き出す
イライラしやすい
「帰らなきゃ」、「家族は?」が増える
同じ質問が増える
外の音や影に敏感になる
これは「性格」ではなく、 認知機能の変化・疲労・光の量の変化・生活リズムの乱れなどが重なった結果として起こりやすいとされています。
秋〜冬は、日照時間が短くなるため、夕方の変化がより大きく感じられる方が多い
印象です。🍂
■ ご家族が気づきやすい“夕方のサイン”
認定介護福祉士として、現場でよく見られるのは次のような変化です。
16〜18時頃に表情が硬くなる
動作がゆっくりになる
「帰らなきゃ」「家族は?」が増える
食事前にそわそわする
影や薄暗さを気にする
なんとなく不安そうに見える
こうした小さな変化は、 夕方の環境変化に対して、脳がうまく情報処理しづらくなっているサインと考えると、 ご本人を責めずに関わり方を考えやすくなります。
■ 寄り添い方のポイント
① 部屋の明るさを「少し早め」に整える 💡
夕方の薄暗さや影は、不安を強める一因になることがあります。
16時頃に照明をつけて、影を減らすだけで、安心感が大きく変わります。
② 声かけは「短く・ゆっくり・肯定的に」
不安が強いとき、長い説明や早口は負担になります。
「ここにいて大丈夫ですよ」
「一緒にいましょうね」
「もうすぐご飯ですね」
短く・肯定的な言葉が安心につながります。
③ 夕方の“ひと口水分”でひと息つく ☕
午後の軽い疲労や水分不足は、夕方の不安を強めることがあります。 冷たすぎない飲み物を少量、ゆっくり飲んでもらうと落ち着きやすくなります。
④ 帰宅願望には“否定しない対応”
「帰らなきゃ」という言葉を否定すると、不安が増えやすくなります。
「今日はここでゆっくりしましょう」
「もう少ししたら落ち着きますよ」
気持ちを受け止めつつ、今ここでの安心を伝える言葉が大切です。
⑤ 外の音・テレビの音量を少し控えめに 📺
夕方は刺激が多くなりがちです。音量を少し下げる、穏やかな番組にするなど、刺激を少し減らす工夫が落ち着きにつながります。
■ ご家族へのメッセージ
夕方だけ不安が強くなる—— これはご本人の「性格」ではなく、認知機能の変化と、光・音・疲労などの環境要因が重なって生じる自然な反応です。
秋は、夕方の不安が強まりやすい季節。 無理のない範囲で、
少し早めに照明をつける
声かけを短く・ゆっくりにする
ひと口の水分でひと息つく
といった工夫だけでも、 ご本人の「夕方のしんどさ」がやわらぐことがあります。🍁
■ おわりに
クレドでは、認知症や精神障害のある方の「夕方の不安」に寄り添いながら、 ご家族の負担が少しでも軽くなる支援を心がけています。
夕方の変化で気になることがあれば、 医療・福祉の専門職とも連携しながら、一緒に対応を考えていきますので、いつでもご相談ください。
✦ 10月15日号の予告
発達障害のある方が“秋に不調になりやすい理由”
— 感覚過敏・生活リズム・疲労の影響 — 🍂
秋は、気温差・光の変化・生活リズムの揺らぎが重なり、 発達特性のある方にとって “不調が出やすい季節” とされています。
次回は、 認定介護福祉士として、 ご家族が気づきやすいポイントと、安心につながる寄り添い方をお伝えします。
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