夏は、気温・湿度・体温調節の負担から 食欲が落ちやすい季節です。
特に高齢の方や障がいのある方は、 「食べたくない」のではなく
“食べにくい状態になっている” ことが多く見られます。
認定介護福祉士の視点を交えながら、
“無理に食べさせなくてもいい”を前提に、 “食べられる形”を一緒に探すための工夫 を
まとめました。
🍽️① 食欲が落ちる理由
夏の食欲低下には、以下の“身体のサイン”が隠れています。
● 深部体温の上昇
体の中心温度が高いと、胃腸の動きが鈍くなり「食べる余力」がなくなる。
● 水分不足でだるさが強い
脱水は「食欲低下 → ぼんやり → 動作がゆっくり」の連鎖を起こす。
● 口の乾燥(薬の影響)
一部の薬は、身体の調整の関係で 口が乾きやすくなることがあります。
※薬は続けることが大切なので、 “飲み込みやすい形の食事”で負担を減らすことがポイントです。
● 障がい特性による“食べにくさ”(個人差を前提に安全に記述)
障がいのある方は、暑さによる疲労や刺激で 食事に向かいにくくなることがあります。
ただし、これは 個人差が非常に大きいため、必ずしも全員に当てはまるものでは
ありません。
ASD(自閉スペクトラム症) 匂い・温度・見た目の刺激が負担になる方がいます。
ADHD 暑さで疲労が増すと、食事に集中しにくくなる方がいます。
知的障がい 暑さで疲労が蓄積すると、食事に向かう気力が落ちる方がいます。
身体障がい 姿勢保持や食器操作が負担になることがあり、暑さで疲労が増すと食事量が落ちる場合があります。※疾患によって異なります。
🔎認定介護福祉士の視点 夏は「食べたくない」のではなく、
“食べるための条件が整わない” 状態になっていることが多いです。
🍑② “食べられる形”を探す工夫
食事は「形を変える」と入りやすくなります。
ゼリー・プリン・冷やし茶わん蒸し
冷たい果物(桃・スイカ・オレンジ)
白ごはん・白うどん・豆腐など“刺激の少ない色”
一口サイズのおにぎり
具なしの味噌汁やスープ
食器の素材を変える(音・触感が負担になる方への配慮)
🔎認定介護福祉士の視点 “食べる”ではなく
“入る” を目指すと成功しやすいです。
🕐③ 食べるタイミングを変える
朝の涼しい時間帯
夕方の気温が落ち着いた頃
食事前に少し水分を入れておく
服薬直後は眠気・だるさが出る場合があるため時間をずらす
食卓に座らず、安心できる場所で食べる(個人差あり)
🔎認定介護福祉士の視点 “食べさせる時間”ではなく
“食べやすい時間” を探すことが大切です。
🌡️④ 温度を変えるだけで食べやすくなる
冷たいものは喉を通りやすい
常温は胃腸に優しい
温かい汁物は食欲を刺激
温度刺激が強いと食べにくくなる方がいる(個人差あり)
🔎認定介護福祉士の視点 温度は
「食べやすさ」を左右する大きな要因です。
🤝⑤ 声かけは“軽く・短く・押しつけない”
行動変容の技術を明確化
「ひと口だけどうですか」
「ここに置いておきますね」
「あとで食べられそうなときにどうぞ」
「食べられた分だけで十分ですよ」
選択肢を提示する
小皿に分けて“量の見える化”をする
🔎認定介護福祉士の視点 “食べさせようとする圧”が減ると、
自然に食べられることが多いです。
🩺⑥ 食べられない日が続くときは
体重が急に減る
ぼんやりが強い
水分も入らない
口の中が乾燥している
食事を見るだけで疲れた表情になる
薬の影響で眠気・便秘が強い場合もある
🔎認定介護福祉士の視点 “食べられない”は身体のサイン。
早めの相談が安心につながります。
🌿⑦ 家族が一人で抱えなくていい
家族心理の“本質”を安全に具体化
夏の食事介助は、 ご家族が 「食べさせなきゃ」という義務感と罪悪感 を
抱えやすい季節です。
食べないと不安になる
「自分のせいでは?」と感じる
毎食がプレッシャーになる
食事介助が生活の中心になり疲弊する
食べない日が続くと孤独感が強くなる
CREDOでは、
食事の工夫の相談
食べられない日の見守り
食事介助の限界の判断
“入りやすい形”の提案
家族の罪悪感や不安のケア
など、具体的な支援を行っています。
📅次回予告(8月15日号)
🍧“夏の眠りの浅さ”に気づく家族の視点 眠れない日は、身体の小さなSOSが隠れていることがあります。
無理に寝かせなくてもいい。 “眠れる形”を一緒に探すための工夫 をお伝えします。
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